久しぶりの更新です。
3年ぶりに体調を崩し1週間レッスンをお休みしてしまいました。
体調には充分気をつけて過ごしているのですが、11月は仕事の他、所用で札幌の娘を訪ねたり、母の入院、手術などもあり疲労があったのか、いきなり副鼻腔炎症状が出てしまい声が全く出なくなりました。
かかりつけの耳鼻科を受診したのですが、コロナ禍で風邪症状ありということで発熱外来などに行くことになり、なかなか本来の耳鼻科の治療が受けられず、2回目の発熱外来受診で、コロナ、インフルの検査を経てやっと耳鼻科の処置をしてもらえたのですが、少しこじらせてしまったようで、未だに喉の炎症と声がれがあります。
レッスンは、一週間はお休みさせていただき、年末年始などで振替対応をさせていただくことになりました。
が、2週間は休めない、休みたくない、でも喉が痛すぎて声も出ない・・・
そこで、2日間は動画アドバイスレッスン、その後の2日はオンラインレッスンとさせていただきました。
動画アドバイスレッスンとは何ぞや?
宿題の曲を動画に撮って送っていただき、それを観て瞬時にアドバイスを返し、再度の動画受信、それを数回行い合格にするか、次回のレッスンにつなげるかしました。
動画撮影?!
低学年の生徒さんは保護者様にお手伝いいただきました。
中学生は自分で撮影して送信。
動画を撮るということはある程度の仕上がりが必要になります。
小さな生徒さんたちは1週間で仕上げまで持っていくのはなかなか大変です。
レッスンの中では、横で拍子をとってあげたり、ドレミで歌ってあげたりもしますが、それぞれの生徒さんが一人で楽譜を読んで弾けるように手を出しすぎず(ここがポイント!!)サポートしながら進めていきます。
このさじ加減が力量の発揮しどころです。
保護者様が動画を撮ってくださるということは、あまり仕上がっていない状態を見ることになります。
生徒さんもお家の方に観られて演奏することで、緊張はもちろん、照れくさかったりすることもあるかと思いますし、甘えが出てしまっていつもの力が発揮できないということもあったと思います。
そして動画への返信は、弾けていないところがあれば、改善点をお伝えし、ある程度弾けている場合には、表現についてノアドバイスなど、保護者様を通してお伝えさせていただきました。
まずは楽譜を正しく読んで演奏することは大切ですが、音が合っていればそれで良いということではなく、その先のレッスンしているというところを垣間見ていただきたいという気持ちもあり、色々とお伝えしました。
それを読んだ生徒さんたちは、落ち込む、プンプン怒る、あちゃーと言いながら頑張る、それ以前に動画を撮る際にこれではいけないとに奮闘する・・・などの反応があったそうです。
そんな様子を見て??と思われた保護者様もいらっしゃったかもしれません。
保護者の皆様、ご安心ください。
小さなお子様は、自分一人の力で宿題の曲を仕上げるのは難しいと思います。
音符を正しく読んで、リズムや運指にも注意を払い、左右の手を合わせて、、、
左右のバランス?、メロディーの歌わせ方?・・・
ピアノのレッスンにご自宅での練習は必須ですが、それ以上に1回のレッスンがとても大切です。
レッスンの中で、楽譜の読み方、リズムの取り方、左右の合わせ方、そして練習の仕方、何調?、拍子は?、どんなテンポで弾く?何に気をつけて演奏する?
ということを1つずつ丁寧に指導していきます。
生徒さんの動画を観させていただいて、ピアノを弾くということ、指導することは大変なことだと改めて痛感しました。
時間がもっとあれば・・・と思います。
宿題が多すぎるのでは?
というご意見をいただくこともありますが、週に1~2曲を弾くだけでは、楽譜を読んで一人で仕上げる力はつきません。
英語などの語学を身に付けること以上にたくさんの情報を瞬時に処理する必要があるピアノを演奏するということは大変なことだと思います。
相当に優先順位を上げてもらえないと小学生の間に読んで弾いて仕上げる力はつきません。
譜読みにつまずいた状態が続くとどうなるのか・・・
「中学生になるのでピアノを辞めます」というようなことになりかねません。
そのあたりで辞めてしまうと、ピアノを弾けるという状態にはならないことがほとんどです。
偉大な作曲家の素晴らしい作品に出会うことなく辞めてしまうということになると、残念ながらそれまでの修行が活かされません。
当教室は、ここ数年でそういうことがなくなりましたが、小学生の間に「自分の力で弾ける!」という状態に持って行かれなければ、レッスンを継続する可能性が減少することを指導者は肝に銘じなければいけないと思う今日この頃です。
今時の保護者様とお子様はお忙しい毎日を過ごしておられます。
悠長に時間をかけずに、音符の読み方、リズムの取り方を身に付けて、練習の仕方、練習の習慣化、拍子感をつけて、スラーやスタッカートなどの奏法、調号や和音、転回形、近親調、テンポや表現に関わる音楽用語の理解、時代様式、音楽史・・・
あげるとキリがないピアノを弾くために必要なあれこれを年間の何回かのレッスンの中で教えるというのは、大変なことです。
しかも「楽しく」です。
ご入室時に「とにかく楽しく習えれば良いです」とおっしゃる保護者様が多くいらっしゃいますが、年に1度の発表会で、ヨタヨタ弾いているようなことが続けば、お子様は楽しくても、
「ちっとも上達しない・・・」「コスパの悪い習い事・・・」などと言われてしまうものです。
レッスンを進めていく中では、目に見える進捗がなくても、右手をスラーで弾きながら左手の和音を変えるというような地味ながらとっても大切なテクニックを身に付けていることもあります。
ピアノの演奏をする上では当たり前のことなのですが、マスターするのに時間を要するお子様もいらっしゃいます。
保護者様に上手くお伝え出来ていないことがほとんどですが、それぞれのお子様によって順番を変えながらもしっかりとテーマを絞ってレッスンを進めていっています。
こんなことが出来るようになった!
という喜びは生徒さんの数だけあります。
小学生の間にしっかり読譜力をつけて一人で練習できるようにする!
そのことを肝に銘じてレッスンをしてきました。
そして、現在は中学生が10名、高校生が2名在籍している教室になりました。
この地域を担当してる楽器店の担当者の方には、中学生10名はすごいね~と驚かれています。
そして、教室としてやりたいことがあり、国の小規模事業者持続化補助金に応募して、この度めでたく採択されました。(採択率は半分程度だったそうです)
国に教室の事業を認めていただけた!!ということです。
補助事業に取りかかろうとしていた矢先に体調を崩してしまい、来年からになりそうですが、大切な補助金を使わせていただき、教室としての事業をさらに発展させていきたいと思っています。
声が出ず、しゃべれないことがとてもストレスで、
このように長~~~~~いブログとなりました。
長文をお読みくださった方には、心から感謝いたします。
ありがとうございました。
声がれは1ヶ月くらい声を出さずに過ごさないと治らないとも言われているようで・・・。
来週はほぼ全員が参加予定のグループレッスンがあります。
声!!
帰ってこい~!