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piano de ongaku DAYS

年少さんの導入レッスンに想うこと♪

ここのところレッスン室のピアノの状態がバッチリで調子が良く、
気持ちよくピアノが弾けています。

さて、今月から通い始めた年少さんのレッスンをしていて思うこと。
年少さんで保育園に通い、ピアノは勿論、習い事も初めてという本当の導入期のレッスンで、
お母様もピアノの経験がなく楽器もお持ちでない、真っ新な状態からのスタートです。

習い事も初めてで、先生の自宅で行っている個人レッスンということもよくわかっていないので、
家に上がるけど、お友達の家とも違うし、あちこち勝手に入っていってはいけないし、触るのもダメ…。

生徒さんにしたら、どんな風に振る舞えばよいのかもわからず、この人が先生なのだと言われても
周りにお友達がいる保育園とも違うしな~という感じのようです。

レッスンも、まずはクレヨンや鉛筆などの持ち方や作業を通して、手指の発達を促進させ、
歌うことやリズムをたたく活動を通し、音感やリズム感をつけていき、
音感と一緒に、音符の読み方や鍵盤の場所や並び方を覚えていき、
ピアノを演奏するために必要な下地を少しずつ作っていき、演奏につなげていくことになります。

ピアノ教室に通ったらすぐに両手でピアノが弾けるのではないの???
答えは「違います」

ピアノを弾くということは、高度な作業で、知的な発達も必要な作業です。
楽譜に書かれていることを読んで、読んだ音の鍵盤に手を置き、ふさわしい指で音を出す、
音符の高さだけではなく音符の音価にあった長さ、つまりリズムも同時に読んで弾くことになります。

片手ならまだしも、両手を使い別々に動かします。

小さい頃から訓練をして、練習を積みながらレッスンをしているといつの間にか弾けたという感じになるのですが、そこにたどり着くまでは、色々な段階を経ないといけません。

「おんがく会」のDVDを観ていると、もっとこうすると良くなるのに…と思うところが多々ありますが、導入期からのことを思うと、よくここまできたものだと感動します。

指導者としては、ピアノの演奏には何が必要で、そのためにどんなことをどこまでに出来るようにするのか、という目標をきちんと持って指導をしていますが、その長い道のりを同伴できるかどうかは保護者の方のご理解とご協力なくしては、ありえないと思います。

お家の方がピアノや音楽に関心をお持ちの場合は、お子様も興味を持って取り組めるものと思います。


ネットでウロウロと徘徊していたら^^;そういうところを実に上手くまとめておられる先生のサイトにたどり着きました。

本来は初回のレッスン時に、お子さんにピアノを習わせるということはどういうことなのか、ということを長々と説明する必要があるものだけれど、実際のところそういうことは出来ていないのが実情と書かれていて、そういうものだと改めて思いました。

♪ピアノを習わせてから、思うように弾けるようになるためには、それなりの期間が必要であること、
♪レッスンを始めたからには、中高生くらいまで続けて自ら楽しんで弾けるようになるところまで続けないとそれまでにかけた時間は無駄になるかもしれないこと、
♪ピアノを弾けるようになるためには、楽器が必要であること、電子ピアノは、ピアノと形は同じでもピアノではないので、出来ることと出来ないことがあること、
♪レッスン以上に自宅での練習の時間の方が長いので、保護者のサポートのもと毎日練習しないと上達しないこと、
♪レッスンをする本人だけでなく、親御さんも音楽やピアノに関心を持って応援する必要があること、
♪発表会などのステージは、子どもにとって試練ではあるけれど、子供の成長に試練は必要で、将来そうした場面を乗り越えていくためにも期限の決まったステージに向けて努力し、一人で演奏する試練はとても大切であること、

などなどお子さんにピアノを習わせる保護者の方が知っておくと良いことの数々…・

折に触れてお話したり、ブログ等で書くなどしてきましたが、私自身も上手くまとめて保護者の方にお伝え出来ると良いなと思います。

まずは3か月、そして3年、そして5年…

この3という数字の頃合いに、「ピアノやめちゃおうかな~」と思われる方が多いように感じますが、もうちょっとがんばって欲しいです。

少なくとも小学校を卒業するまでは、続けていかないと、楽譜を読んで、ピアノを弾く、つまり、一人で楽譜を読んで、音を出すことが出来て、一人で練習できるようになるという状態にはならないことが多いものです。

先生が云々、お教室が云々…ということもあるかもしれませんが、そういうことではなく、ピアノの上達に必要なのは、努力すること、すなわち練習をすること以外にないのでは、、、と思います。

そのために、きちんと楽譜を読むこと、読めるようにすることは重要な課題だととらえていますので、習い始めたら出来るだけ早い時期に読めるようにしたいと考えて指導しています。

指導者の先生は、たいていそうだと思いますが、それぞれの生徒さんの現在の様子と少し先の目標と将来的な目標を立てて指導をしていると思います。
ちょっとここは辛い時期かな…と思う時期もあるもので、ちょっと後押ししたり、あえて様子を見たり、そうしたさじ加減も日々のレッスンの中で調整しつつレッスンをしています。

保護者の皆様には、そうしたこともご理解いただきながら、ご自宅での練習を見守っていただけると良いなと思います。

真っ新な生徒さんをお預かりさせていただくことが増えてきましたので、勉強中のリトミックの要素も加えながら、小学校に入学する前に、音感とリズム感をつけて、楽譜を読んで両手で弾くところまで、レッスンを進めていきたいと思っています。

始めの一歩から指導させていただける生徒さんとの出会いに感謝‼と感じる今日この頃です。

改めて導入期の指導を考える夏になりそうです。
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by piano_de_ongaku | 2015-07-30 12:17 | 日々のつぶやき♪ | Trackback | Comments(0)