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piano de ongaku DAYS

カウンセリング・レッスン!?

今年も残すところあと20日。

年が変わったといってどうという訳でもないのかもしれませんが、年末になると、今年一年を振り返る、というような番組も増えるなど、どうしても年末になると今年一年を振り返らずにはいられません。

今年もたくさんのレッスンを行ってきました。
ステップやコンクールにも参加しましたが、何と言っても11月のお楽しみ会は記憶に新しく、また、生徒さんにとってもとても刺激が多かったようで、お楽しみ会をきっかけに、レッスンに気合が入ったな~と思われる生徒さんが多くいます。

特に今までのんび~りレッスンをしてきた高学年の生徒さんの中には、お楽しみ会に参加したことで、何かのスイッチが入ったのでは…と感じさせる生徒さんが何人もいて、それは一年間のレッスンを頑張ってきて良かった~と思わせてくれる嬉しい姿でもあります。

今週のレッスンでは5年生のAちゃん、レッスン室に入ってくるなり、
「先生!金管バンドのオーディションうかったよ~」と嬉しい報告をしてくれて、その後のレッスンでも家での練習もきちんと出来ていたのだと思いますが、いろいろなつっこみに対しても対応することが出来、曲が本人もうっとりするようなほどきれいに仕上げることが出来ました。

教本の中の曲だって、きちんと常識的なポイントを押さえ、セオリー通りの弾き方をするだけでとても立派な鑑賞曲になるのだ、ということを実践を交えてお話しした先週のレッスンの内容がしっかり理解できていたのだと思うと本当に嬉しくなり、熱いものがこみあげてきました。

Aちゃんの他にもそういった生徒さんはたくさんいますが、レッスンではピアノの弾き方を教えるのは勿論ですが、練習の仕方や練習することの意味、練習するときの心構え、ひいては、生活の中でのピアノの位置づけだったり、本当にありとあらゆる話しをします。

レッスンというよりカウンセリング??と思うこともしばしばあります。

このAちゃんのことはお楽しみ会前のブログにも書いたのですが、多忙な日々の中での練習の仕方を工夫する、ということで、曲をこまかく区切って練習回数を決め、ミスなく弾けたらごほうびシールを貼るというルールを決め、練習はポイントゲットのためのお遊び気分で気軽に気楽に取り組むことなどの話をしました。

それが実際に功を奏し、本番でも止まらずに演奏することが出来きたという実績があります。
それもしっかり時間をかけてお話しをし、本人が納得して取り組んだということが、とても良い結果につながったのだと思います。

とにかくレッスン中はずっと歌いまくり、しゃべりまくり~状態ですが、時にはピアノのこと以外の精神面に関する内容だったりします。

これが本当に苦労するところで、それぞれの生徒さんの年齢や性格や家庭環境までも考え、その生徒さんにわかるように、どうしたらよい練習が出来るか、練習するとどうなるのか、どうすれば自分の目標とする曲が弾けるようになるのか、などをお話しすることがあります。

自転車に乗るとか、鉄棒で逆上がりをする、などのように結果がすぐに出るものであれば、コツを説明し頑張れ~、と応援し見守るだけで良いかもしれませんが、ピアノのように長い間続けていってこそ結果が出るというようなものの場合、そのモチベーションを維持させることが何より大切なことだと思います。

そのために、ちょっと変わった練習方法をとったり、演奏以外の音楽史や楽器の発達についてなどの話題に触れつつ興味を持ち続けられるように導いていくことも指導者の役割の一つだと思います。

そんなこんなで一週間、いろいろな生徒さんに様々な話法でカウンセリングのようなレッスンをしていくのですが、今回のAちゃんのように、ある時急にそれが上手くかみ合ったな~と思う結果が出てきます。

習う方も教える方も気の長い話です。

そんな訳で、あまりしゃべりには自信がない私ですが、毎日のようにいろんな本を読んで言葉にアンテナを張り、言葉を上手く想いを伝えられるように心がけています。
by piano_de_ongaku | 2010-12-11 13:55 | レッスンでのひとこま♪ | Trackback | Comments(0)