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piano de ongaku DAYS

エチケット、マナー…ほかにもあるかな??

昨日はインフルエンザなどの際の予防に関するマナーでしたが、
今日はピアノ教室のエチケット、マナーについて考えてみました。

ピアノ教室というと、大手の楽器屋さんなどで行われているお教室も
ありますが、たいていは個人の先生のお宅で行われているものと
思います。

個人宅でやっているからこそ、のマナーというものがそこにはあると
思います。
これはもう、常識の範囲のことになりますが、先生としては
プライベートとレッスン室をきっちり分けることが一番だと思います。

本当は個人の先生でも自宅と別の場所にお教室があるのが
ベストだと思いますが、なかなかそうもいきません。

生徒さんが来るときに、夕飯のにおいがしてはいけない、とよく言われますので
それを気をつけて、レッスンの合間には家事はしない、ように気をつけて
います。

ただ、子供がまだ小学生なこともあり、子供の体調によってはあらかじめ
夕飯の下ごしらえをしてしまうことも、年に数回あります。(すみません)

私の場合、レッスン室に入ると、家の中のことは全く忘れてしまうので、
そのプライベートとの区別はわりときっちりしているつもりですが…。

さて、生徒さんのマナーですが、まっさきに思い浮かぶのは、やはり
お月謝について、です。

私たち指導者の間では、月謝はおつりのないように、出来れば新札で、
というのは自分が小さい頃から、自分の親がそうしていたこともあり、
常識になっていますが、これは今時の??お母さん方とは
感覚の違いを感じるところです。

ちなみに、ネットで「ピアノのお月謝でおつり」と検索してみると、面白いものが
たくさん出てきました。

その中で印象に残ったのは、お子さんをピアノに通わせているお母さんが
お月謝に1万円札を入れて「おつりをお願いします」と言ったところ、
先生が「今は用意がないので、次週お返しします」とおっしゃったそうです。

その時、お母さんはおつりくらい用意しとけよ!と思ったそうですが、
その先生が、レッスン室にはレジがあるわけではない、ことや
レッスンの時間の中でのやり取りになるので、おつりを用意する時間や手間を
かけていられないことなどを説明されたそうで、そのお母さんは
「なるほど、ピアノのお月謝とはそういうものか…」と納得された、というものでした。

私も以前はお月謝はおつりのないように、とお願いしていましたが、
何かの本で、「今時のピアノの先生は、そんなことを言ってはいけません」
と書いてあったのを読んだので、その文言はなくしていました。

でも実際には、レッスンの最初にお月謝をいただくことが多く、生徒さんは
レッスン室に入ればすぐに弾きたい!状態なので、それを待たせておいて
お金を数えたり、おつりを用意したり、というのは、なかなか大変なものです。

小さな生徒さんの場合、その弾きたいテンションがいったん下がってしまうと、
次はなかなかエンジンがかからなかったり、集中力が一気に下がってしまう、
などという弊害も多いものです。

ですので、これは良いか悪いかでなく、エチケット、マナーの問題かと
思うようにしています。

ただ、さっきのお母さんの意見を聞くと、そういったことをお話ししてご理解いただく
ようにすることも、指導者の役割かもしれないな~と思い、
あえて書いてみることにしました。

生徒さんもどこぞの偉い先生のところにレッスンに行くようになるかもしれません。
その時に、「おつりです」なんて言ってしまうと、「今まで何を習ってきたのかしら?」
とピアノを弾く前に思われてしまうのだな~と考えてしまいました。

お月謝は月に1度ですから、前もってぴったりの金額を用意して、袋に入れておく、
ようにしたいものです。
また、期日に遅れるのはもってのほかです。
先生に催促される、などということがないようにしたいものです。

私も娘を他の先生のところにレッスンに連れていきますが、そこのところは
特に気をつけています。
渡す時にも、レッスンの前でしたら、「お願いします」、終わりに渡すのでしたら、
「ありがとうございました」これはきちんと言えるようにしています。

どんなに先生と親しくなっても、礼儀を欠かしてはいけない、と思います。

後は、楽譜代などの集金も一緒の際など、一円玉を20枚前後入れてくる
方もいらっしゃってビックりしてしまうのと同時に、何だか寂しい気持ちに
なってしまいます。

月謝を手渡しする、という習い事もなかなか他にはありませんので、
その意味や、教わることのマナーをしっかり教える良い機会だと思い、
我が家ではしっかり活用させていただいています。

ただ、たまには忘れてしまうこともありますし、先生(私は特に)にもミスもあろうかと
思いますので、あまり、自分の口からそんなことは申し上げられませんが…。

なかなか難しいところでもありますので、お月謝については口座振替にしたいと思い、
検討しています。

次回は、振り替えレッスンについて、も気になるところですので、書いてみたいと思います。

さて、今日も教材の紹介を一つしたいと思います。
昨日一緒にご案内すれば良かったのですが、シューマンのユーゲントアルバムの
楽譜です。

習っていてもいなくても、楽譜を見ながらCDを聴くのって、とても勉強になります。
シューマン「ユーゲントアルバム」

この楽譜には、前書きのところにシューマンが書いた「音楽の家訓と養生訓」
のような文章がそのまま載っています。

これもとても参考になります。
是非、CDと合わせて手にとってご覧下さい。
Commented by musictown at 2009-11-02 12:08
多分私たちが「こうでなければ」と考えていることに対して、保護者の方はそこまで考えていないとか、ただ知らないだけだとか、そういったことが多々あるんじゃないか、と、マナーに関しては感じることがあります。

恥かいてなんぼと私は思っていますが、今の方は恥をかきたくない、失敗したくないという気持ちが強く、少しくらいの失敗で自分を否定されたような気持ちになってしまうなんてこともあるようですしね。

ところでユーゲントアルバム、私も好きです。ロマン派の作品で初歩でも使えるもの…と考えたら、なかなかいいと思います。いろいろな曲集に入っている曲もありますよね。
Commented by piano_de_ongaku at 2009-11-03 11:00
コメントありがとうございます。

マナーに関しては、個人レッスンという形態をとっている点において他の習い事に比べ、指導者も保護者の方もお互いに特に気をつけたいところがあるな~と最近思います。

お互いに言いたい放題、やりたい放題になってしまう…などということがないようにしないと、大変なことになってしまうな~と…。

音大在学中や卒業した私たちには、先生に師事する、という意識があり、先生=師匠、という意識がありますよね。
それって、何だか古~い時代からの慣習というか、芸の世界独特のものなのだな~と改めて思いました。

私などは一生かかっても師匠などというものには、なれそうもありませんが…(^_^;)

さて、ユーゲントアルバム、良いですね。ロマン派の初歩用とはいえ、凄く奥の深さを感じます。あのような小品を「素敵に魅力的に演奏出来ること」、は永遠の目標のように感じます。

by piano_de_ongaku | 2009-10-30 13:25 | Trackback | Comments(2)